
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
03月15日 07時59分
本日の相場見通し/安全資産へ資金を避難させる流れは継続
14日の米国株式市場は反落、NYダウは前週末比51.24ドル安の11993.16ドル、ナスダック総合指数は同14.64ポイント安の2700.97ポイントで取引を終えた。恐怖指数(VIX指数)は同1.05(5.23%)高の21.13だった。東日本の巨大地震を受けた被害拡大や電力供給の低下で日本の経済活動が停滞することへの懸念が広がった。
NY円相場は続伸し、前週末比25銭円高・ドル安の1ドル=81円55~65銭で取引を終えた。円は対ユーロで反落し、前週末比50銭円安・ユーロ高の1ユーロ=114円20~30銭で取引を終えた。
NY原油先物相場は5日ぶりに反発した。WTI期近の4月物は前週末比0.03ドル高の1バレル101.19ドルで取引を終えた。NY金先物相場は続伸した。4月物は前週末比3.1ドル高の1トロイオンス1424.9ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)は9375円大証終値比85円安だった。
東北大震災を受けて株式から安全資産へ資金を避難させる流れが強まっている。この傾向は本日の続く見通し。米株が軟調な上、対ドルでの円高基調が続いていることも、投資マインド悪化に寄与する公算が大きい。日経平均の想定レンジは9000円~9500円程度。日経平均先物は昨日のイブニングセッションで一時9160円まで下落している。シカゴ日経平均先物(円建て)も一時9130円まで下落した。円高が一段と進んだり、原発絡みの悪材料が出るようだと、このレベルまでの下落は十分あるだろう。
なお、国土交通省は15日、運休や運転区間を短縮するなどして使用電力を抑制することを条件に、東電が実施する計画停電の対象から鉄道を外すことで東電と首都圏の鉄道各社が合意したと発表したことは、首都機能正常化が期待できポジティブ材料だ。
しかし、枝野官房長官は15日朝、東電福島第一原子力発電所2号機について、原子炉格納容器につながる「サプレッション・プール」と呼ばれる部位に欠損が見つかったと発表している。建屋が吹き飛んだ1、3号機の水素爆発より深刻な事態で、炉心溶融によって大量の放射性物質が大気中に漏れる可能性もあるとも伝わっている。2号機を含め、東電福島第一原発絡みのバッド・ニュースが取引時間中流れるようなら、リスク回避の売りが加速する可能性は高いとみておく必要がある。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)