【あらすじ】
自称ひねくれたバリュー投資家○谷さんの影響を受けたバリュー株投資を学びつつある萌絵。しかし、バリュー株投資の概念でまず躓いてしまっていた。
「似たもの同士から、安いものを選ぶって話だったのに、どうして値段で比較してはいけないんですか?」
―何よ、さっき言ってたことと違うじゃない!―
萌絵はちょっとムッとしながら質問をした。
「では、利益が5000億円の日産と1兆円のトヨタが同じ発行株式数で同じ株価1000円だとしましょう。どっちが割安だと判断しますか?」
「どっちが安いとかないです!」
「え!どういうことですか?」
「だって、同じ車屋さんで、株価が1000円だったら、比べても一緒じゃないですか」
「いま、私は利益についても言及しましたよね?」
「はい。日産が5000億円で、トヨタが1兆円なんですよね?」
「そう。それで、どちらも株が1000円で、利益が違うのに本当に同じ価値なんですか?」
「え、価値?」
「株式投資というのは、相対的に見るといいましたね。同じ1000円を払って、かたや5000億円の利益。もう一方は1兆円と2倍の利益です。本当に価値は同じですか?」
「あれ?1000円で1兆円の利益なら、5000億円の日産よりもトヨタがオトクですね!」
「そう、割安株投資とはそういうことなんです」
「え、ちょっと待ってください。まだよく分かりません。O谷さんは、バリュー株投資はピーイーが重要とか言ってましたが・・・」
「PERの話ですか?ですから、今のがPERの話ですよ」
「PERって…。何の略ですか?」
「え?そんなことも知らなかったんですか?」
聞いたことはあるけど、意味が分からないだけで知らないわけじゃない。でも、分からない。
06月23日 13時26分